いびきと睡眠時の無呼吸
今日は子どものいびきと無呼吸についてです。
4月に参加した日本小児科学会での教育講演が大変参考になりました。
お子さんが寝ているときにいつもいびきをかく場合、
次のようなサインはありませんか?
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・寝ているとき呼吸が止まる
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・いつも口で呼吸している
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・日中の眠気、落ち着きのなさ、学業不振、
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・成長、発達が遅い
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このような場合、睡眠時の無呼吸が原因になっている可能性があります。
子どもさんの場合、その無呼吸の原因はアデノイドと扁桃肥大が原因になっている
事が多いようです。
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もし睡眠時の無呼吸を心配されるときには、次のような用意をして小児科、
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もしくは耳鼻科を受診してください。
睡眠時の無呼吸の把握(睡眠日記)
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・睡眠1時間のうちに何回無呼吸が起こっているか
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・どのくらい呼吸が止まっているか
ビデオ・携帯動画などで、寝ているときの状態を撮影しましょう
パジャマは着ていてよいので、上半身には布団を掛けずに撮影するのがコツです
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・普通にいびきをかいて寝ているときの状態
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・いびきが止まって無呼吸になり、そのあと呼吸が再開するまでの状態
この2つの状態がわかる動画を撮影しましょう
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治療としてアデノイド・扁桃摘出が必要がどうかなどを把握するためには、
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ほかに必要な検査を受けなければならないこともあります。
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いずれにせよ、この記事をお読み頂いて気になることがあるようでしたら、
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一度受診をおすすめします。
歓送迎会
宴会ネタ続きではありますが・・
転居に伴いKさんが退職されることになり、新規にYさんが就職されましたので、
歓送迎会をおこないました。
うちのクリニックで最年少だったKさん。最後はしんみり涙となり、
皆もらい泣きしてしました。
次の職場でも、Kさんらしくがんばって頂きたいと思います。
そしてYさん。受付で日々元気いっぱいに応対されていますので、
こんごともあいさか小児科をよろしくお願いいたします。
胃腸炎の時の経口補液について
急性胃腸炎が流行していますので、嘔吐されたときに行う経口補液について説明します。
最近、胃腸炎だけでなく、熱中症対策としても経口補液という言葉を聞いたり、目にする機会が増えたと思います。せっかくですから、治療として市販の補液を利用する場合のコツと注意点を書いておきます。
まず医療用に近い補液は、ナトリウムとブドウ糖が適度な濃度で入っています。一般のイオン飲料と比べると塩分が多めで、味はよくありません。このため、嘔吐時には少量ずつ(スプーン1杯程度)を数分おきに何度も与えるようにするのがコツです。明らかに脱水がある場合には、味も嫌がらずに飲んでくれることが多い様です。
脱水がひどくない場合には、医療用に近い補液ではなく乳幼児用のイオン飲料やスポーツドリンクを利用してもいいと思います。ただし嗜好品に近い飲み物は一般に糖分が多いため、下痢をひどくする場合がありますので、注意が必要です。
要は、「吐いたから」といって医療用に近い補液でないとダメということではありません。味がよくないのに無理強いすると、結局飲めないこともあります。その場合は少量ずつ与えたり脱水がひどくないと考えて、イオン飲料などに変更してもよいと思います。
アデノウイルス感染症がはやっています
最近、保育所を中心にアデノウイルス感染症がはやっています。
現在では特定の保育所だけでなく、複数の保育所で患者さんがでています。
咽頭炎(高熱のかぜ)、結膜炎、咽頭炎+結膜炎、胃腸炎などの症状がありますが、
現在流行中のものは、圧倒的に咽頭炎のタイプが多いようです。
4~5日熱が続くことがありますが、早く治す治療法がないため、
解熱薬を上手に利用するような、対症療法が中心になります。
発熱して早期から迅速検査(のどを綿棒でぬぐって検査する)で診断が可能です。
感染予防のため、一定期間の休園・登校停止が必要な場合がありますので、
注意しましょう。
ご結婚おめでとうございます
先日、クリニックの元職員が結婚されたので、有志で集まりお祝いランチ会をしました。
彼女はうちのクリニックで事務職として働き始めましたが、
クリニック内で様々な経験を積むうちに、
看護師として働く事を志すようになりました。
現在は見事にその夢を叶え、看護師として日々活躍されています。
彼女は人一倍まじめなだけに、看護師として働く中では、
患者さんの想いに応えようとして一生懸命になって、
いろいろと悩むこともあると思います。
だから家に帰ったら、優しい旦那様とリラックスして過ごしてくださいね。
ご結婚おめでとうございます!!
乳幼児の視力検査を行っています
幼児期の目の代表的疾患は斜視と弱視です。斜視についてはご存じの方も多いと思いますが、弱視とは何でしょうか?。弱視、特に不同視弱視とは、片方がよく見えていて、もう片方が見えにくい状態のことです。
片方がよく見えると生活に不自由を感じないので、発見が遅れてしまい治療が遅れることがあります。
本院では幼児期のお子さんに、正確に屈折異常や斜視を発見できるスポットビジョンスクリーナーを導入しました。本当に短時間で測定が可能です。ご兄弟に弱視の方がおられる保護者さんは、「お姉ちゃんの時にもこんな機械があったらよかったのに」と言っておられました。
本院では1~3歳までの受診されたお子さんすべて対象にして行っています。
スタッフブログを公開しました。
スタッフブログを公開いたしました。 小児科医療に関する豆知識や流行の病気、 宜しくお願いいたします。 |