大人の方の麻疹・風疹ワクチンについて
公開日:2024年03月24日(日)
最近の麻疹(はしか)流行のニュースをお聞きになって、麻疹ワクチンの接種についてお問い合わせが増えてきました。
2006年以降の定期接種では、1歳代と5歳~7歳未満時に麻疹・風疹ワクチンを受けることになっておりますので、この2回の接種を受けた方については、ある程度の感染リスクを回避できるものと思われます。また、2006年以前にお生まれの成人の方で、麻疹ワクチン接種が1回のみである方においても、麻疹ワクチンを1回接種してあれば、95%以上の方が免疫を獲得すると言われています。(ただし、この効果は時間経過とともに減弱していきます)
このようなことから、成人で麻疹ワクチン接種をご希望になられる方がおられますが、残念ながら、現在流通し入手できるワクチンの量には限界があります。従いまして、本院では以下のような優先順位で接種を行わせていただきます。
1)定期接種年齢の小児(1歳代、5歳~7歳未満)
2)大人の方で医療職などにつくため、予防接種が必要な場合
なお、0歳代の乳児への接種につきましては、麻疹の患者さんと接触し3日以内の場合など、緊急避難的な接種にのみ意味があると思われます。この場合、1歳代で再度定期接種を受けることが推奨されています。